2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
姉のドナーになるために生み出された妹。彼女にも当然、自分を守る権利がある。「誰が彼女を守ってあげられるんだ?」親が守ってあげないのであれば、裁判にかかることも避けられない。それをイヤらしい法廷ドラマにせず、死というのは避けられないけれど崇…
男は本来ウェットな生き物だから、自分よりメソメソした女はいくら可愛くてもイヤなのね。わかりますわかります。 …みたいな映画(笑)。 江口のりこ(「野田ともうします」の「野田」)は期待を裏切らないし、女性なら誰にでもある残酷さと優しさの描き方が…
もっとシリアスというかスクエアな映画なのかと予想してたけど、すごくクールな映画だった。 息もつかせない139分間。 これは評価されて当然だ。1999年には、私はシアトルのスタバで嬉しそうにラテを飲んで、北欧家具の店に行ってうっとりしたりしてました。…
人間の体ってのは、音に直接反応するようにできてるんじゃないかと思う、脳を経由せずに。この映画を見ていると、考える前に体が揺れ始めて、字幕を読む前に感情が流れてくるようです。 ブブゼラ、じゃなくてディジュリドゥという長ーい楽器。環太平洋ネイテ…
すごく面白かった。 華氏911と間違えて録画したなんて、もはや誰にも言えません。(書いちゃったよ)「私はエミリー・ブロンテの『嵐が丘』です」 「僕はサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』」 などと名乗る”ブック・ピープル”というアイデアに…
難しいなぁ。困った。 ゴンドリー監督大好きなんだけど、きょとんとしてるうちに終わってしまった。 ミュージックビデオだけじゃなく、「エターナルサンシャイン」もすごく好きなのに。 この映画に入り込める人は、文字バージョンの「うたかたの日々」をよく…
1970年ってもう40年も前だ。 この映画のことは、大昔からうっすらと知っていたけど、意外な部分もたくさんありました。 彼と彼女はとってもエリートで、いかにもアメリカのエリートらしく皮肉っぽく早口で機知を争うようにしゃべりまくる。「ソーシャル・ネ…
ちょっと期待しすぎたかな。 自動車工場に女の子を雇うことが普通っぽくないし、東大出の駄菓子屋がなんか演技がおおげさだし、どうもすっと入っていけないわだかまりがたくさんある映画でした。
短い映画で、途中から勘を働かせると(もしや…?)とタネがわかってくるけど、いい感じに洗練されていて、懐かしきアメリカ70〜80年代ドラマの味わいがあります。最後の最後の倒錯の大爆発は、ストーリー展開上なくても良い感じで、かつ長〜いんだけど、やり…
もちろん見たことあるけど、改めて見ました。 ブルース・リーという素晴らしい生き物を記録に残す上で、貴重な映画だと思いました。 映画の作りそのものは、B級以外の何ものでもないけど…。 しかも、スピリチュアルな雰囲気を漂わせる仙人めいたアジア人(し…
小津映画の”わざとらしさ”が、笠智衆と原節子にだけある。杉村春子も月丘夢路も演技は自然なのに、この二人はいつも微笑んでいる。そんなアルカイックな地上の桃源郷のような美しさにいつも見とれてしまうけど、不自然なものは不自然だとも思っていました。…
あのホドロフスキーの出世作。 ジョン・レノン&オノ・ヨーコが大絶賛したとか、いろんな評判を聞くけど、自分が神になって監督も主演もなんでもかんでもやって、息子も出演させるなんて映画は、狂人の世界だから面白いというなんだろうと思う。私はダリは好…
これは、見ておくべき映画だな。 アメリカで作られた戦争映画をこのところ何本も見てきたけど、実際はどれくらい人が死ぬんだろうとか、弾がどこに当たっても死ぬんだろうか、手当はしてもらえるんだろうか、どれくらい痛いのか辛いのか、といったことが全然…
おもしろいというか、つまらないというか。 ストーリー映画としては、抑揚が強すぎる冒頭ナレーションや、とさかみたいな女の人の髪型や、過剰な演技とかが気になりすぎて、すぐに飽きてしまった。 最初にやられる人たちが、近所でキャンプしてるというのど…