映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

その他の国の映画(80年代まで)

ルイス・ブニュエル監督「乱暴者」3136本目

ルイス・ブニュエルってメキシコの人だと最近は認識してたけど、改めてプロフィールを確認したら、スペインで生まれ育って、パリに行き来しつつハリウッドへ移り、メキシコに移住したのは46歳の時だから割と後なのだ。いろんな資本で映画を作り続けてたんだ…

マルセル・カミュ監督「黒いオルフェ」3082本目

テーマ曲がすごく有名。オルフェウスとユリディスの古典をカーニバル中のブラジルに置き換えたらしい。オルフェウスの軽妙な好青年ぶり、ユリディスの清楚さ、彼を愛するミラの妖艶さが魅力的。 それにしても、ブラジル人って日系人がいたりアイルトン・セナ…

ヘクトール・バベンコ 監督「蜘蛛女のキス」2927本目

8年前に見たけど、ぜひもう一度見たかった。 やっぱりラウル・ジュリアがいいんだよなー。ウィリアム・ハートもとてもいいけど。 最初は堅い表情のテロリストなんだけど、だんだん同室の”オカマ”の話に心を開き始める。笑ったり自分の話をするようになると…

ルイス・ブニュエル監督「ロビンソン漂流記」2884本目

いつものように、なんで借りたか忘れたまま見始めて、だいぶたったところでKINENOTEをチェックしたら、これルイス・ブニュエルが監督でした。言われてみれば、線の太いイラストみたいな濃い感じの映像がブニュエルっぽい気もしてきますが、全体的には教科書…

デイヴィッド・クローネンバーグ監督「クラッシュ」2786本目

自動車事故だろうが何だろうが、性的なことに命をかけるほど没頭できるのって不思議だし、大人~って思う。戦場に慰安所が必要だったり、カラヤンやプリンスがステージ後に何人も女性を部屋に手配させたって話があったり。そういう指向が人間にあるなら、富…

ルイス・ブニュエル監督「この庭に死す」2717本目

私の好きなブニュエル監督、まだ見てない映画が何本もあります。これもやっと回ってきました。なんか、監督らしくないな。言語がフランス語だし(監督はメキシコ人なのでスペイン語が母語)。南米でフランス領といえばフランス領ギアナだろうか。(いまも独…

デヴィッド・クローネンバーグ監督「シーバース」2694本目

私は素人だけど「日経アーキテクチュア」を購読してたこともあるくらい建築が好きなので、冒頭からこの何でも完璧に揃った機能的アパートにぽーっとなってしまいます。ベルリンの「ヴァイセ・シュタット」みたいで。でも監督が監督なのでこのあとの展開は覚…

ギレルモ・デル・トロ 監督「デビルズ・バックボーン」2588本目

ペドロ・アルモドバルが製作、ギレルモ・デル・トロが監督のダーク・ホラー・ファンタジーです。 「オール・アバウト・マイ・マザー」のポスターでおなじみマリサ・パレデス。彼女はシリアスな感じがあって、コメディ色の強い初期のアルモドバル作品には出て…

ルイス・ブニュエル監督「愛なき女」2176本目

ルイス・ブニュエル好きなので、レンタルしました。ヒネリや驚きなど一つも仕込まれていない、純粋な人間ドラマです。 年の離れた夫と若くて美しい妻、愛しい息子、そこに現れるナイス・ガイ。 オチがないけど、波乱万丈より人の内面を描きたい監督だと思う…

ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ 監督「マクナイーマ」2003本目

1969年にブラジルでこんな映画が作られてたとは! 欧米が知らなかった民族が初めて発見されたかのような衝撃です。老婆から生まれた、大人の男の姿をした神話的子ども「マクナイーマ」、強いていえば昔「ひょうきん族」に出てた「アダモちゃん」のようです。…

ピーター・ウィアー監督「ピクニックatハンギングロック」1914本目

美しい。無駄に美しい。 岩山になぜ全員白のドレスで出かける。その後の場面では色のついた服をみんな着てるのに。これはつまり、この映画が様式であるという印だ。最初からリアリティを求めるなと釘を刺されてるんだ。 無駄に切なくてロマンチック。わかっ…

ルイス・ブニュエル監督「忘れられた人々」1821本目

(メキシコ映画は「その他の国」の分類になってしまうんだよな。) 「アンダルシアの犬」でルイス・ブニュエルのイメージを持ってしまうと、この映画などは社会派の作品に見えてギャップを感じてしまいそう。かなりきっちりとストーリーを追って作られたドラ…

ジョージ・ミラー監督「マッド・マックス」974本目

オーストラリア映画。 退治される暴走族のおバカっぷりがすごい。若すぎて”メル・ギブソンの息子”ふうのメル・ギブソンも、底のない熱血っぷりが清々しい。ヒネリも何もない暴力的な映画だけど、ストレートな魅力はありますよね。しかしこの第一作ですでに、…

アレハンドロ・ホドロフスキー「エル・トポ」761本目

あのホドロフスキーの出世作。 ジョン・レノン&オノ・ヨーコが大絶賛したとか、いろんな評判を聞くけど、自分が神になって監督も主演もなんでもかんでもやって、息子も出演させるなんて映画は、狂人の世界だから面白いというなんだろうと思う。私はダリは好…