日本映画(90年代以降)
テレビで放送したのを録画したら、映画の前に監督のインタビューも入ってました。彼自身が勉強したくて、それにアイヌが演じるアイヌの映画を作ってみたくて、この映画を作ったとのこと。子熊を大事に育てた後でいけにえとして神に捧げる、昔からの「イオマ…
<ネタバレご注意!> いくつ続くんだ「シン・」シリーズ。でも盛り上がってるみたいなので、何度でも乗ります!・・・というわけで見てきました。 いろいろ笑えたなぁ。Twitterに流れてくるいろんな情報をすでに見てたけど、「巨大な桜井浩子」はそういう意…
<ストーリーに触れています> 原作がとても好きなんだけど、こんなお話だったっけ? 冒頭、暗いスタジオの上階からフロアで踊るリナ(芳根京子)を見下ろすエマ(寺島しのぶ)。トランスっぽい音楽の感じもあって、ギャスパー・ノエの「CLIMAX」の冒頭部分…
これもずっと見たかった。「これから見る」リスト数百本の中から、最近話した人がめちゃくちゃほめてたので、これを先に見てみることにしました。 まず造形が本当に素晴らしいですね。キャラクターも、動きも、大道具・小道具も、画面構成も、音のつけ方も、…
タイトルなんとかならないのかなぁ?全く内容の想像がつかない、印象も弱いこんなタイトルにしたのは、細野さんのことだからわざとかな? すぐわかるナレーションは星野源。ぴったりだ。星野源が細野さんに対して持っているリスペクトはあちこちで見聞きして…
この感想もまた、自分語りに終始してしまいそう。すごく親密だったけど完全に距離を置いてからもう20年も経ってしまった世界に、一瞬で振り戻されたようで、めまいがする。 この映画ではフィッシュマンズ結成の頃からたどっていて、初期の元気なスカバンドの…
劇場公開は2022年5月6日だけど、NHKBS1で放送したものを録画して3月27日に見た。(Netflixみたいな感じ)メイキング映像まで見たよ。 クルド人問題だけでなく、近代史や政治には相当うとい私ですが、「風の電話」に出てくるクルド人の町は見たし、クルド料理…
この監督の作品は、なぜかあまり相性が良くないんだけど、安田顕の主役が見てみたくて。 ロケ先の飲み屋のおかみとちょっといい雰囲気になったり、来日して働いてる女の子との芝居が現実とごっちゃになったり。「いとみち」もこの映画も、主役がとても魅力的…
沖田修一監督らしい作品だった。やっぱ好きだな。タイトルは…そうか「大人は判ってくれない」の逆か。まさかのトリュフォーオマージュ!(原作の漫画が) もかちゃんは明るくてちょっと三枚目っぽくて、もねちゃんの可哀想な演技させたらリリアン・ギッシュ…
最近、仕事でジャニーズ関連の調べものをすることが多くて、今のジャニーズ(※嵐より後、くらいのざっくりした感じ)どうなってるんだろうと思って見てみることにしました。私が知ってるのは「レンタルなんもしない人」に出てたNEWSの増田貴久、「カムカムエ…
お見合いの高級レストランに、普段着に本物のバーキンで行くのが”貴族”… 空気を読まない私にとって、”カースト”を描きがちな山内マリコはかなり苦手分野で「ここは退屈」とかもキツかったんだけど、今は「女同士で争ってもしょうがないじゃない。でしょう?…
可愛いメイド姿で津軽弁の女の子が、三味線をかきならす。という姿をイメージしたら、この映画の8割はできたような気がする。毎日毎日、映画を見すぎた自分には、もうこの作品で驚くことができないのが残念です。伝統と若者、田舎と都会、日常と非日常…いろ…
原作のジョゼ・サラマーゴ「白の闇」を読み終わったところ。パンデミック物ってことで読んだんだけど、強烈な作品でした。「複製された男」も彼が原作なんだけど、さすがの面白さ。面白いけど胸が悪くなるような世界。で、映画があとになりましたが、伊勢谷…
点数をつけるのはやめとこう。普段私が見ないタイプの映画を見てしまった。 なんて書こうかな…泣かせようとする映画、なんだけど、泣きたい人が見てカタルシスを得るための映画、という書き方もできる。需要があるから供給される。 私がよく「これもまたファ…
本格ミステリというジャンルの小説を映画化してシリアス感がなくなっちゃった、というのを予想してたら、完全ゾンビコメディだった。けっこう愉快に見てしまいました。いいじゃないかこういうのが好きでも。 ツボに入るかどうかってほんと、説明が難しい…。 …
<一部ネタバレあります> またオダギリジョー出てる。(朝ドラ、大豆田とわ子を見たばかり)と思ったらすぐ死んでしまった。 尾野真千子は常にすごく良いんだけど、息子役の和田庵も良いですね。演技かたいけど、けなげでした。親子役でのキネマ旬報女優賞…
久々に「非・映画」の感想を書いてみます。 監督に近い立場の演出者をタイトルに3人並べましたが、「脚本家:坂元裕二」ということで見てみる人も多かったでしょうね。 今さら感あるけど、最近見てる「ヒャダインx体育のワンルームミュージック」って番組に…
タイトルにドン引きしてたんだけど、友達に激しく勧められて、やっと見た。思ってたのと全然違う、めちゃくちゃ”こじらせた”、めんどくさい(私みたいな)男女の恋のおはなしだった。ここまで似たものどうしでも、うまくいかなくなるのだ。この映画では、ま…
これまで、私が見た園監督の最も新しい作品はAmazonオリジナルの2017年「東京ヴァンパイアホテル」だった。あれはひどい(いい意味で、きわめて園子温的)、やりたい放題の作品だったので、園監督を「エッシャー通り」を作らずにいられなくしたのは、直近の…
重度というのは、一人で生活するための介護が必要な度合いのことを示すのかな。首から下が動かない人とか。勉強したことがないのでそこをいい加減に推測するのはやめておきます。NHKの「バリバラ」で見たことのある人が何人か登場してる。重度の障害をもつ人…
岩井俊二監督の作品はけっこう見たつもりだったけど、これは今さらの初見。テレビ用に作られたから、アニメが公開される前はソフト化されてなかった?とか? 冒頭の先生役の麻木久仁子が若い。主人公の奥菜恵は、かなり小さいころから出てた記憶があるからこ…
<各短編の結末にふれています> このタイトルは、確信犯だと思うんだ。ジェーン・オースティン「自負と偏見」みたいに日本語だと全くピンとこないけど、欧米の映画の原題みたいな感じがあるから多分、欧米言語話者には響くタイトルなんだろう。実際初公開の…
<ネタバレあります> 「ゆれる」の、「夢売るふたり」の、西川美和監督の作品。明るい未来やすばらしい世界など一切期待せずに見ます。 原作の佐木隆三は「復讐するは我にあり」の原作者か。あれも北部九州が舞台の犯罪小説だ。 これは…「由宇子の天秤」の…
若さはバカだ。バカとバカのぶつかりあいだ。 松岡茉優はいいですね。普通っぽい女の子も、こじらせた女の子も、複雑な生い立ちの女の子も、そこで生きてるように演じてくれる。よしかは、面倒くさ可愛いなぁ。ある意味理想の若い女の子とも思える。渡辺大知…
2009年、もう12年前の作品。こういう、カラフルで楽観的な作品がいくつも作られた時代があった気がする。 今気づいたけど、麻生久美子って声がわりと太くて、アニメの主人公の男の子の声とかできそう。ということは、この役は今なら伊藤沙莉がやるかもしれな…
もう8年も前の作品か。テレビの刑事ドラマの映画化だけど、本格的な感じもある。極端な慟哭とか過度の怨恨とかはないから、私には見やすい。(殺人の動機はちょっと義理と人情に傾きすぎてて「ん?」と思ったけど、そこはまあいいか) 竹内結子って理想的な…
多分、原作読んだことあると思う、大昔に。 江口寿史の「赤いワニの行進」みたいな(古すぎてわかる人あまりいないか)、多数の連載に追われた才能ある漫画家の苦悩が、こういうはじけた作品として昇華されるんだろうか? 苦悩する作家が稲垣吾郎、ばるぼら…
原作の本谷有希子といえば「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」が面白かったので、小説や戯曲を何冊も読んでみた時期があったな。久々の映画化か。(「乱暴と待機」は見てないや) 感想をいうと、すごく良かった。趣里はぱっと見、岸井ゆきのにちょっと似てる…
すごく絞った一つのテーマで作った作品だ。つまり、価値のある、娯楽でない映画を作り続けるためにどこまで犠牲を払いつづけるか。答は「命のあるかぎりどこまでも」。 といっても、兄がもう死んでんのに保険金かけてなかったのか、まだ弟から全額取るとかお…
わかりにくかった…。 是枝監督の作品は一通り見てみよう、と思って見てみたけど、のんびりとしてコミカルな長屋の人たちの雰囲気に飲まれて、仇討ちとか切腹とかが”場面のひとつ”としてするする流れていってしまった。 珍しく時代劇だけど、長屋のひとびとの…