2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ルイ・マル監督、幅広すぎ。 まさかこれが「死刑台のエレベーター」と同じ監督だなんて! 「五月のミル」はこれと同じ監督だな、というのがピンときますが。ビートルズ映画か「ホームアローン」みたいに走り回ってむちゃくちゃやって、子どもが見たら大喜びし…
麦秋ってのは、実りの秋って意味なのかな、と思ってネットで調べてみると、麦の刈り入れ時期の、梅雨前の季節を指すらしい。まるまると太った麦の穂がさわさわと風に揺れる情景。 早く刈り取ってほしいけど、刈り取られたあとの畑を想像するとさびしくて、ず…
わかりにくい映画ではないけど、なんとなく冗長なかんじ。沈黙の間が多く、長く感じる。 音声レベルが低すぎて、すごく聞き取りづらい(32型TVで見たけど)。試写って大画面のほかに、スマホとか、悪い環境でもやって試してほしいと思う。この映画の卓越した…
やっぱりヒッチコックはすごいなぁ。 本当に面白かった。 “スパイに間違われた男”なんて、誰でも思いつく題材だし、とんでもない仕掛けがある映画でもないのに、なんでこんなに面白い!と感じるんでしょう。やっぱり「神の視点」なのかな。何を伝えたいかじ…
すんごいレアもの!と思って飛びついて借りたんだけど、そうでもないんでしょうか? 黒澤明監督がロシアのタイガ地域で撮った映画。モスフィルムだ! タイトルの意味も不明ーと思ってたら、人間の名前でした。私がイメージするエスキモーに似た、小柄で屈強なア…
朝起きて顔洗ってパン食べてバス乗って学校行って…というような、日常のもったりとした時間の流れが、最初違和感あって、よくわからないまま終わってしまいました。美人のA子さんはスター選手B男くんとつきあってて、友達のC子さんはD男くんとつきあってるけ…
ポランスキー監督、ポーランド時代の長編監督デビュー作。シアター・イメージフォーラムでのポランスキー特集、この週末に2本昔の白黒作品(「反撥」と「袋小路」)を見て、残りこれだけになったので、一気に見てしまおうとレンタルしました。緊迫感あるなぁ…
バイオレンスですねー! 冒頭に「こういう暴力を放っておいていいのか、という問題提起のための映画です」とあるのが、大胆な挑戦状かと最初は驚いたけど、よく考えてみると逆に、「ギャングたちを描くことで暴力礼賛してるんじゃないよ」という当局への言い…
カトリーヌ・ドヌーブって、麗しい大人の女性ってイメージだったので、こんなに頼りない少女の役だということが意外でした。しかし、こんなに“普通じゃない”神経症的な感覚を、見てる人たちに共感させてしまうポランスキーの才能がこわいですね。原題の「Rep…
最近点が甘くなってる? いや、エンターテイメント映画として、やばいくらい面白かったのでやっぱりこれは満点でしょう。 コメディに徹して、徹底的にバカをやる。どっかんどっかん盛り上げる。なんというか、すべてにおいてタイミングが絶妙です。日本でい…
笑った笑った。 女装した男みたいなおばさんっているよね。そんなおばさん風でした。 カツラのパーマの当たり具合とか、のどぼとけを隠す高い襟やスカーフ、なぜか付け歯、とか、絶妙な女装道具がおかしい。一番受けたのは、彼女の家に泊まるときに用意して…
ハラハラドキドキ、無責任で身勝手な人間たちが、追いつめられておかしな行動を起こすけど、最後は現実的な結末を迎えます。(だってポランスキーだから)突然人里離れた邸宅を訪れる、通りすがりの二人の悪党は、“いかにも乱暴者”と“ハッカーみたいな知性派…
「甘い生活」で唯一ステキだと思ったアヌーク・エーメと、「愛アムール」で感動したジャンルイ・トランティニャンが出ているカンヌ受賞の名作で、あの“ダバダバ”の映画だということで、はやる気持ちを抑えながら食い入るように見ました。主役の二人が素敵す…
歴史ものなのですね。 私は日本史にうといけど世界史はほとんど何も知らないので、旅行していろんな古い建物を訪ねても、それが歴史とつながってきません。そんな私は、ヨーロッパに旅行する前にこういう映画を見ると少しはいいのかな…処刑すべき敵を救った…
クラフトワーク的、原始コンピュータグラフィックスの世界。 シンプルなだけに、こんな世界に送り込まれて“ユーザー”に操られたりしたらイヤだな、という違和感が強いです。「アバター」みたいでもある。自分がコンピュータウィルスだったらこんな気持ち?と…
“ぜったい後悔させない大娯楽作品” 007シリーズの面目躍如。 007シリーズは100%ハリウッド映画じゃなくて、イギリスとアメリカの共同制作で、イギリスの魅力的な俳優さんがたくさん出ているし、ヨーロッパ色がそこここに感じられるところが、くすぐられます…
アル・ジョルソンっていうんですね。当時の大スター。 ユダヤ系の名前をアメリカ的にして、そんな名前にしてたのか。(映画の中の主人公と同じ) 1927年のアメリカは、ユダヤ系であることがこんな風に映画でメインに取り上げられるくらい、主流だったんです…
しんみりと冷たく悲しい映画なのかと思ってたんだけど、笑えるあったかい映画でした。 人間っておかしくていいもんだなぁ。 きれいにして旅立たせて上げることは、当人にとってもだけど、残された家族にとっての別れをかけがえのないものにする、大切な仕事…
真実は小説より奇なり! 二枚目俳優が、登場しては殺られ、また新しい人が登場しては殺られ、という激しい殺し合い。 主役の菅原文太演じる広能昌三のモデルになった美能幸三って人は、その地雷原のようなところで生き延びて手記まで書いてしまったという、…
小さい頃にテレビシリーズを見たかすかな記憶があります。 「悪名」では愛嬌のあるならず者だけど、こっちでは唯一無二の個性の、盲目の手練。 日本映画史上に残る名演技ですね。 格好が決まってるし、動きが鋭いし、人生の深みを感じさせる。こんなアンチヒ…
ポランスキーって、どんなに酷い思いをしても、淡々と、ひょうひょうと、耐えていけるように見える。 本当はどういう人なんだろう?と思って興味津々で見に行きました。胸が締め付けられるドキュメンタリーでした。 恐ろしいような悪運と強運で、ジェットコ…
「タクシードライバーが殺人者だ」という中途半端な知識だけあったので、サイコみたいな映画だとばかり思ってみましたが、むしろ「裸の十九歳」みたいな、若者が犯罪に走る映画でした。でも、最後にハッピーエンドみたいになるのはおかしくない?いくら昔で…
佐藤正午原作、2004年作品。 (2013年6月13日現在、Amazonのリンクが間違ってますが、どうやって報告すればいいのかなー)私の好きな作家の作品が原作だし、NHKでドラマ化された「身の上話」が面白かったので、こっちも見てみました。 最後の最後に大どん…
恥ずかしながら、初見です。 ジョン・ローンのまっすぐで真面目な個性が、ナイーブさに見えて、切ない映画でした。 雄大で繊細な音楽も、この切なさを強力にパワーアップしますね。「1900年」、「ラストエンペラー」と見て、なるほど、ベルトルッチ監督はこ…
へー、こんな映画があったんだ。 私は子どもの頃に「全員集合!」を楽しみにしてた世代だけど、映画のことは知りませんでした。草津の鉄道駅の職員たちと、輝かしい”西武バス”の職員たちの対立っていうのばベースになってるんだけど、西武バスのプロモーショ…
1961年作品。 音楽が「ゴジラ」にそっくりだと思ってチェックしたら、やっぱり同じ人が音楽をやってました。武蔵にかぎらず、映画のヒーローってお人好しの損な性格ってのが多いですね。 好きな女にも好かれるけど、それ以外の女につきまとわれたり、男友達…
1976年制作。 こういう長尺の映画は、316分=30分×10回+αってかんじで、まとめて録画したテレビドラマのように見ればいいのかな、と思う。壮大で緻密な歴史物語でした。ロバート・デニーロはイタリア系だろうけどアメリカの人だよね、イタリア語話せるのか…
最初は白黒だし、笑いも盛り上がりもないので、地味な映画だなーと思ってみてましたが、終盤の石牢みたいなところの忍者との戦いとか、めちゃくちゃクールでシビれました。女忍者の色仕掛け、ひっかかっても最後は返り討ち、という感じで人情もなにもなく、…
面白かった。どんどん見ちゃってあっという間に2時間。でもひっかかるなぁ。 冒頭の疾走する感じが非常にカッコいいんだけど、いまどき、クラブでアフロの男の子を逆ナンするようなイケてる女の子が、相手が在日だとわかったとたんに、触れられるのもヤダー…
面白かった! ヤクザ映画の義理人情が苦手なわたしですが、この映画は好きです。 主役の勝新太郎が「俺はやくざが大嫌いなんだ」って断言していて、ちょっとアンチヤクザな色合いがあるからかな。座頭市より前の勝新太郎って初めて見たかも。 ガラが悪くて、…