映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

古澤憲吾「ニッポン無責任時代」83

1962年作品。 NHKBSでやってる「山田洋次監督が選ぶ100本」を録画して見ました。 おかげで、山本晋也監督による詳しい解説もあって、ありがたい。ま〜適当な映画だなぁ!・・・と楽しく、かつ苦々しく?見ました。 見るときの気分によるんだけど、私にはこう…

篠田正浩監督「はなれ瞽女おりん」82

1977年作品。いい映画でした。 始まってからしばらくは、見てるのが切なくてたまりません。芸は一流だし、前向きに毎日歩いて行く彼女たちですが、外から見ている私たちには小さく寂しく見えるのです。「ごぜ」というのは盲目の女性旅芸人。同じ立場の女たち…

ジョン・スタージェス監督「荒野の七人」81

1960年作品。 「七人の侍」の流れでどうしても見たくなりました。当時きっとスター・ウォーズのように受けたんでしょうね。スケールが大きくて俳優さんたちがカッコよくて、痛快で勧善懲悪。 映画そのものは、何度繰り返して見ても見逃してるシーンがたくさ…

篠田正浩監督「心中天綱島」80

1969年作品。近松門左衛門の人形浄瑠璃(今は歌舞伎の定番的な演目)の映画化。タイトルを見て誰もが、不倫の果てに男女が心中していく様子を楽しみ?に見るわけで、心中する方もする方だけど喜んで見る方も見る方です。いまでいう、ケータイ小説のようなも…

黒澤明監督「七人の侍」79

1954年作品。 うう、面白かった。最高おもしろかったです。 207分という長尺作品ですが、夢中になって一気に見ました。 むかしからうっすら知ってた映画でしたが、実際に見てみて驚いたのは… ・あまりに長い、DVD2枚組、しかし飽きさせない。 ・百姓が侍を「…