映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

中村登監督「古都」78

1963年作品。この頃の作品が続きます。63年だけどこの映画はきれいなカラー。地味な着物の色合いもよく出ていますが、主人公の二人の顔色の白さと黒さも際立って、カラーであることが効果的。主人公は岩下志麻の一人二役で、一人は呉服問屋のお嬢様。実は捨…

内田吐夢 監督「飢餓海峡」77

1965年作品。この年に公開された作品が続きますね。 「いそしぎ」の1965年はベトナム戦争まっただなか、芸術家コミューンの自由な考えと牧師というお堅い世界の代表が一瞬クロスして、また離れていくという動きが、不倫ストーリーの裏にありました。「赤ひげ…

黒澤明監督「赤ひげ」76

1965年作品。黒澤作品って、こういうホームドラマ的なもののほうが好きかも・・。 三船敏郎がすでに初老の感じで貫録がありますが、当時まだ45歳かぁ!!185分の長尺の映画ですが、オムニバス形式(昔の映画に意外とよくある)で、三船敏郎演じる「赤ひげ」…

ヴィンセント・ミネリ監督「いそしぎ」75

1965年アメリカ作品。TVでやったのをだいぶ前に録画しておいたのを、やっと見た。 テーマ曲が有名すぎますが、映画のイメージはまったくなかったので、へぇーこういう映画なんだぁー、と言いながら見ました。今日のひとこと:「いそしぎ」って「磯鴫」ってい…