2014-01-01から1年間の記事一覧
1983年の作品。 ずっと方言でしゃべっているので、意味がわからないところがけっこうありました。 ほぼ、わかりやすい英語の映画を見てるのと同じ程度の理解度。 でも彼らの気持ちはわかったよ。 「海は怖い、漁師は天国か地獄だ、漁はギャンブルだ。」 心か…
ボリウッド映画です。 主役の女の子も男の子も、やけにルックスがよくてカッコイイ。まるでハリウッドのセレブです。 音楽やダンスも、泥臭さがどんどんなくなって、境目がわからなくなっていくんだなぁ。ストーリーや構成は「きっとうまくいく」とよく似て…
これも1938年作品。 今度は、いきなりモト氏が犯罪学教授となってレクチャーをしています! それがまた、いかにもありそう。学生のヤジにも冷静で、常にぴりっとスパイスの効いた切り返し。 いやー、モト氏すごいわ。そのクラスに紛れ込んでるスリの青年を懲…
1938年の第4作は、アフリカふうの現地人のいる島々にある監獄から始まります。が、モト氏はあっさり仲間と脱獄に成功。アメリカの殺し屋グループに探りを入れるために画廊にもぐりこんだり、アメリカのスパイ映画のような活躍を見せます。今回はいつもの珍…
1938年作品。 第1作はUS西海岸のチャイナタウン、第2作は満州、第3作はカンボジアふう東南アジア。 この時代って、USの人たちにとってアジアってところが神秘的な魅惑の場所だったのかもね。今回もモトの変装がすごい。ローレの演技力もすごい。 前回は南…
1937年作品。 第1作「Think Fast, Mr. Moto」に続いて舞台は架空の中国の街。 というか、この時代は「満州国」が存在していたので、おそらく舞台は満州国のどこかの都会という設定ですね。 その中で、元・健太郎は貿易商で警察から委託を受けた探偵で、彼の…
1937年のアメリカ映画で、日本では公開されていない作品です。 当時、いつも笑っていてやたら礼儀正しい日本人探偵「ミスター・モト」が活躍する新聞小説が人気で、それを映画化したものだそうです。主人公を演じるのはユダヤ系ハンガリー人のピーター・ロー…
イヴ・サンローランって人は、なんて美しくて素敵な人だったんでしょう。 美の神様みたいな才能と、シーシュポスみたいに連続する苦悩。 類いまれな人がいて、彼を守り続けようとした人がいた。サッカースタジアムでの壮大なファッションショーで勢ぞろいし…
大変面白かったです。 この二人の生き方が。 幸せを自分で見つけるってこういうことなのかな。 世界一欲のない二人でもあり、世界一貪欲な二人でもある。 周囲をまったく気にせずに、自分の心を奪うアートだけを集め続けるハーブって人の、人生の優先度のつ…
1935年作品。 白黒だというだけで、古さは感じません。ただ、滑舌よくセリフ多く、かっちりとわかりやすい構成が昔の映画らしいです。この映画で対立するのは、乗船員のうち支配者層と労働者層つまりいわゆる軍幹部と水兵さん。人種も国籍も同じなのに、ひど…
ジョンが撃たれた12月の自分を思い出して、日記のようなレビューを書いたんだけど、なぜか消えてしまったので、もう書かないことにします。ドキュメンタリーは自分との関わりで感想を書いてしまうもんだな。
ジェシカラング、エロい! そりゃあ戻って口説きたくなるよなぁ…いままで道を外れる男がいなかったほうが不思議なくらいだ。 パンツは脱いでもブラは取らないという、なんか微妙なのか絶妙なのかわからないけど、ドキドキしてしまいます。もともとのタイトル…
怖い映画、という先入観が裏切られ「あの夏、いちばん静かな海」の延長線上にある、おだやかな死生観を感じさせる作品だなと感じました。「永遠という一瞬」を重ねる人々のなかには、何も恐れない、生まれたままのような女の子もいれば、死を予感する暴力団…
ひっくり返ってひっくり返って、最後み〜んなやられちゃうのね〜。 最初から最後までずっとスリリングだけど、スリルだけの映画という気もする。ジェットコースターに乗ったあとのような爽快感でした。 俳優さんたちはデカプリオもマットデーモンも、女医も…
イギリス映画のようなアメリカ映画だ。 やけにフェロモンの強いシェイクスピアと、トランプの女王みたいなジュディ・デンチ!が最高なんだけど、これを見て初めてグウィネス・パルトロウの魅力がわかりました。全然媚びない、少年のような、ジョディ・フォス…
単純に面白かった。 主役のジム・スタージェスの、賢くてマトモそうなのに、過剰な自信に流されていく感じがリアル。この人は、基本真面目そうに見えるのに、急に手のひらを返してワルになれる、厚みがありますね。ズルいのにどこか憎めない教授。仲間たちも…
1984年作品。 この頃の時任三郎と、藤谷美和子と、原田芳雄のアドレナリンがほとばしる映画。ストーリーは、言っちゃなんだがありきたりで、サスペンス色も薄いんだけど、なんというか、「天国に一番近い島」の裏バージョンのような趣がある。恋のバカン…
ああ〜違った〜 こんどダブリンに旅行するから、ほのぼのとするアイルランド映画を見ようと思ったのは大きな勘違いでした。(気を取り直して) バグダッドの最も危険な道は、どうして「route irish」って呼ばれるんだろう? その紛争地帯に民間軍事会社から…
ワンコ可愛いし、面白かったけど、ふーんって感じの映画です。 いやときどきホロリともきたけど。 しかし、ワンコをアンドロイドみたいに動かしてこういう映画を撮るっていう人間のいとなみってなぁ。 人間がこうあってほしいと思う犬の映画だった。犬イコー…
1968年作品。 じつに不思議な、琴線をくすぐられる映画でした。 ラブ・ブラック・コメディ? 戦争もの?20歳そこそこの特攻兵と、売春宿をいとなむ両親が亡くなって後を継いでる女子高生のおかみさん。二人で数式を唱えながら雨の中でぶつかって「出たー!…
合計4時間、Blu-rayでも2枚組!と聞いてびびっていましたが、説教くさい映画ではなく、「スパルタカス」とか「グラディエーター」のようなドラマチックな歴史活劇、全然眠くならずに最後まで楽しめました。恋愛あり、家族愛あり、権力闘争や欲得あり、宗教に…
ルーマニアの映画なんだ。 強烈な家族愛、ジャイ子的存在感の母親は、世の中のルールも押しと金で変えてしまおうとする。 息子は30歳すぎても、ますます殻にこもるばかり。このタイトルの「チャイルドポーズ」は、ヨガで激しい動きのあとに行う、足だけ正…
ギンレイホール会員になってから2回目。 ダブリンの失業したおじさんの、とほほな佇まいがいいんだけど、あまりにストーリーがシンプルすぎる。 スカスカっていう意味ではないです。おじさん自身の生きて来た時計の針がゆっくりなので、それに合わせてゆっ…
ものすごく良くできた作品でした。 古典を、作られた古臭い作品として再現するのではなく、人形浄瑠璃の舞台を見ている近松を冒頭に配することで、今起こりつつある事件を、たまたま劇作家が書き留めただけなのだ、と表現する。観客は近松とともに事件のなり…
この人は、じつにストーリーテリングがうまい。 見ていると、自分の心が、彼が導こうとしている方向にすーっと動くのがわかる。 これを「感動」と定義してしまうと、真実からは離れていくのかもしれない。 私は自分の心の動きが、怖いと思う。たとえば、この…
ファンタジーなんだな、この映画は。 坂本美雨のボーカルもあいまって、ジブリのような世界。 おとぎ話と、家族の愛情と、不器用さと素朴さと、自然のきびしさと、仕事への誠実さ。日本人の情緒がぜんぶ詰まっています。 赤ちゃんのうちに亡くなった娘(たち…
なんてかっこいいの! グロリアという中年女。まだセクシーだけど、一見普通の隣人。これが化け始める。 なんでピストル持ってるんだ。平然と撃つんだ。なんで犯人一味と普通に知り合いなんだ。誰なんだこのグロリアって女は??そんなジーナ・ローランズが…
2010年、ずいぶん最近の作品だ。 ウディ・アレンは出てこないけど、まさにウディ・アレン的な作品。 気難しくて本当は愛されたくてたまらない老人と、明るくて美人な若い娘と、その母とその父とその周囲の人々。 結論としては、老人と若い娘は可能性低いけ…
1957年の作品。こういうわりあい地味な黒澤作品が好きです。 うわ〜!と思うくらいボロボロなあばら家に暮らす男たちと女たち。大家とそのべっぴんさんの姪御たち。 こういうのを赤貧っていうんでしょうか。 今みたいに、全員とりあえず中学までは行けて、奨…
まず、この映画と「her」を二本立てにしたギンレイホールのセンスに脱帽。 そうでもなければ見なかったと思う。あまり面白くないラブコメかな、くらいに思っていたから。ルビーちゃんの普通っぽさがいいなぁ、可愛いけど美人すぎなくてリアル、と思ったら、…