2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
2004年のギリシャ映画。 ギリシャって、1993年に旅行でアテネと島にちょこっと行ったけど、その時のギリシャとここは全く違う。オデッサってウクライナの南端だったんですね。そこからギリシャはまだまだ遠い。首都以外のギリシャの荒地をひたすら歩く。「旅…
美しい映画だなぁ。おそらく監督の美意識なんだろうな。エティエンヌが訪ねて行く家の外径が美しい。エティエンヌを演じるグザヴィエ・ドランの表情も、彼を愛するマルティンの大きな青い目も。こういう、激しいものが何もなく、何もかもたゆたうような映画…
1988年の作品。30年も前だ。 この映画、当時も見た覚えがある。桂枝雀が大好きだったからかなぁ。 改めて数十年ぶりに見てみると、松田洋治の演技は確かに天才的。才気走った少年という役にぴったりですね。セクシーで鋭くて悪い大人の男の役をやるようにな…
驚くほど地味な映画だった。嫌いじゃないけど、映画館でうっかり寝てしまったらあっという間に終わってしまいそうな映画。ベルギーの映画だし、かつておののきながら読んだベルギーの小説家アメリー・ノートンの「午後4時の男」みたいな圧力のすごい映画かと…
2016年のイタリア映画。 イタリア映画の新しいのなんて見たことないから楽しみに見たけど、言葉が多い映画の割に、会話劇として(例えば音だけで、ラジオドラマとしても)醍醐味が感じられるような鋭いトークって感じでもなかった。 最近よく見てるフレンチ…
1979年の作品。 ソビエト的な執念深さに惹かれる。 虚飾のない、鉄骨ばかりのゴツゴツした街とか。人物たちの険しい表情、顔に必ず刻まれている深い皺。 感情を配したカメラとあいまって、ストーリーを見なくても美しい。 ひたすらトロッコ列車で移動するだ…
1976年の作品。<ネタバレあり> 監督最後の作品にやっとたどり着けました。しかし・・・あんまり盛り上がりませんでした。。 いんちき霊能力者ブランチィを演じてるバーバラ・ハリスは、ヒッチコック映画によく出てくるおてんばで可愛い女性でとってもチャ…
92分の「秋のソナタ」のあとに、もっと短い「仕立て屋の恋」を見てみる。 「髪結いの亭主」も日本の大人向けの小説みたいに域でロマンチックなタイトルと内容だったけど、これもそうかな、と期待する。期待しつつも、仕立て屋の恋といえば朝ドラ「カーネーシ…
イングリッド・バーグマン!大変美しいおばさまだと思ったけど、声が渋くて誰だかわからなかった。このとき63歳。 昨日見た白黒映画「恥(1968年)」に出ていたリヴ・ウルマンが、10年後のこの作品でもまるでお嬢ちゃんのような感じなのも驚異的な若さ。この…
1968年のソビエト映画。もちろんVHS。2本組で3時間52分!だけど、原作は文庫本で5冊だからなぁ。 これでも相当はしょっていて、いきなり長老の居所でのカラマーゾフ家族会議から始まります。 原作を読んでから、あるいはストーリーを知った上で名場面を…
アマンダ・サイフリッド=ソフィーがのっけから美しすぎる。結婚式に出席した時の彼女の美しさといったら。ここまで美しい人が普通の女の子として扱われるのが信じられないくらい。 ガエル=ヴィクターももちろんチャーミングだけど、若干印象の薄いおちゃら…
ああ、ひどい映画だ(嬉しそうに) ロバート・ロドリゲスの世界だな。 これもガエル君おっかけで見ましたが、「ハッピーエンディング」と真逆の、冷血非道の麻薬王の役です(笑)。あの映画とは発声も違う。幅広いなぁ。「天国の口」で一緒に出てたディエゴ…
スペインとメキシコの合作映画なんて素敵です。想像がつかないから。 主役の女の子のちょっぴり濃い容貌も、不思議な造形の要請がスペイン語でしゃべってる感じも、ワクワクします。それにしても軍人の描写は戦争映画みたいに最初から残酷だけど。(この辺が…
ケイト・ハドソンって「あの頃ペニー・レインと」のイケてるお姉ちゃんですね。11年ですっかり強く輝く大人の女性になりました。どちらの映画でも、周囲の人々へのファンサービスが忙しい、優しいけど本音を見せない女性って感じ。根っこから明るいって感じ…
1968年の作品。 マックス・フォン・シドーとリヴ・ウルマン、そろそろ私も見慣れてきました。 戦争のため楽団が解散して島にこもった演奏家夫婦が、戦乱に巻き込まれてしまう。戦闘機から降りてきたパラシュートを見に行ったことで敵に通じていると疑われ、…
1929年の作品。昭和でいうと4年です。すごいフィルムが残ってたなぁ! 今から90年前。突貫小僧さん生きてたら90いくつ、当時の彼から見てひいおじいさんより上くらい。 これずっと見たかったのです。TSUTAYAプレミアム、ばんざい。 何がすごいって、一般家庭…
原題は「Demolition」。解体という意味だそうです。妻を亡くした夫が壊れていくってことか、彼が周囲のいろんなものを破壊していくってことか。詩のようにロマンチックな邦題も、悪くないです。 「雨の日は会えない、晴れの日は思い出す」というのは、車に妻…
どどーん、と、モスフィルムの銅像から始まると、ワクワクしてきます。 ヨーロッパはアメリカ的なものごとと比べて、日本では馴染みのない匂いみたいなものがあるけど、中でも旧ソビエトの香りのかぐわしさといったら。しかしこの映画短いな!46分って! タ…
女性の美しさや魅力をしっかり描こうとした作品って、「リブート」の中でこれくらいかも。 情緒的でベタベタして・・・これがロマンポルノの王道なら、ロマンポルノって結構、女性的な世界なのかな。 めんどくさい女や、いろいろこじらせた女ばかりが出てき…
1986年の作品。 たまたまだけど、「クーリンチェ少年殺人事件」を見たばかりなので興味深いです。 どちらも、大人の知り得ない少年少女たちの狭くてドロドロした世界の中で起こった出来事で、「ハニー」と「猛」が重なって見えます。演技経験がすくない少年…
1991年の作品なんだけど、レンタルはなんとVHSしか出ていません。 昨今のレンタルVHSの中で特に見づらいな・・・。字幕フォントの輪郭がぼやけてて、耳だけでは北京語はちっともわからないし、240分もあるし・・・。なかなか苦難の道のりです。まあまあちゃ…
1961年の作品。 タイトルを見て「いんねむりしったのね」と歌い出してしまう自分の昭和感がイヤです。ディーニー(ナタリー・ウッド)が美少女!で、バド(ウォーレン・ビーティ)はどこか優しげなスポーツマン。高校生にしては大人びた二人ですが、育ちが良…
1996年の作品。 もう見なくてもいいんだけど、デイヴィッド・リンチのメジャーな作品を全部見てしまおうと思いついてしまったので、また頭おかしくなりそうでやだなぁ、と思いながらもレンタル。 実際、何かの精神の病をシミュレートしているかのようなこの…
面白かった。 突然の大停電、と同時にあらゆる電子機器が動かなくなる、という事態そのものに関する説明は何もないまま、巻き込まれた平凡な家庭の生き残りをかけた踏ん張りを映画にしました。 もう全然本当っぽくはないの。 社会全体で見るとどう人が流れる…
監督は「奇人たちの晩餐会USA」の監督として紹介されてるけど、見た人は少ないだろうしオリジナルのフランス版の方がダントツに面白かったので、なんと言えばいいか。「トランボ」はとても面白かったので、むしろ「奇人たち」には触れずに置いてあげてほしい…
これも、日活リブートプロジェクトの中の一作。 「デリヘル」に務める3人の女性たちとその周囲の男たち(+一人の子供)のお話。シングルマザーの結依は仕事や遊びで息子を人に預けるけど、連絡なしに引き取りに来るのが遅れがち。言葉遣いが荒いし自己中心…
<ネタバレ、ありあり> 1992年、監督として地位を固めてきた頃の作品、かな。 単純な西部劇とはちょっと違う、小さな違和感がたくさんある作品でした。 もともと西部劇のヒーロー俳優だったわけで、彼があえて監督・プロデューサーとしてこの映画を作った理…
2000年のアメリカ映画。期待しないで見て「意外によかった」と思ってほしい映画です。この日本情緒溢れる邦題、「ペニーレインでバーボンを」(それは吉田拓郎)、原題の「Almost Famous」よりずっといいんだけど、やっぱりアメリカン・ドリームの映画ってこ…
アメリカ映画ということになってるらしい。 リンゴ・スターが嬉々として出てるし、イギリスのテレビ映画にしか見えないのですが・・・。 ていうか1969年といえばまだビートルズ解散してないじゃないですか。いいんですかこんな映画出てて。しかもスケベな庭…