ずいぶん長い間、映画を見てなかったと思ったけど、1週間ぶりか。
この映画もずっと見たかった。ちょっとセクシーな独身男の生活を描いた映画かと思ったら、女にはよくモテる。会話を見てるとどうも俳優らしい。それどころじゃない、ハリウッドスターらしい。・・・期待値ゼロのところからスタートするので、スターの毎日が空虚(nothing)でも、ああそうかと思う。
何が言いたい映画なのかなと思って、ぼんやりとこの日常に一緒に浸ってると、ふと気づく。ああ、これは監督自身の11歳だ。だから父にも母にも周囲の誰にも暖かく、かつ、オチらしいオチがない。
ハリウッドにいるけどイタリア系なのでイタリアでも熱烈歓迎される。でもイタリアでの彼らには現地の言葉がわからない。字幕もつかない。これも一つのロスト・イン・トランスレーション。
ハリウッドスターの孤独も、一人暮らしの派遣社員の孤独も、同じものだ。孤独じゃない人と彼らを隔てるのは心を開く能力、のようなものじゃないかと思う。平凡な映画とも思えるけど、彼女が映画監督としてあり続けるために、作らなければならなかった映画なんじゃないかと思い、その意味では唯一無二の個人的な映画なんだと思う。
相変わらず音楽がいいな。何この最後の「煙が目にしみる」。ブライアン・フェリー??(当たり)
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