映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト」265本目

2008年作品。
黒ーい映画だなぁ。正義の味方がバンバン人を殺したり、愛する人を見殺しにしなければならなかったり。日本の最近の悪い映画・・・バトルロワイヤルだの悪の教典だの、の仲間という感じがします。あまり必然性なく残酷なことが多発して、見ていてどうも気分がよくないです・・・。

公開前に亡くなってしまったヒース・レンジャーのジョーカーは秀逸だけど、バットマンもデントもレイチェルも、それほど強い印象はないです。デントの豹変ぶりはすごい。けど、結局のところ正義を貫ける人なんて(バットマンしか)いないんだ、っていうのが結論でいいのか・・・。

視覚効果は、あまりどきっ!とするようなものはなく、あくまで暗くしなやかにクールに、という美しさをかもし出しているなぁと思いました。以上。