映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

武内英樹 監督「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」3758本目

国内便のフライトでも、羽田那覇便くらい距離があると映画1本見てしまえる。・・・はずだったけど、疲れた帰路だし空港でオリオンビールを飲んだとなれば、途中で寝てしまうのは当然・・・最初は「今回も超おもしろ!」と盛り上がってたのに気を失っていたようで、巻き戻して見直して、最後は飛ばし飛ばしなんとか結末まで見ました。

振り切った演技や演出、極端な美術など、魔夜峰央的な世界をとことん(勝手に)作り上げていてアッパレですね。ネタも、埼玉がこうなら関西ならこうだという、日本人の誰もが潜在意識下に持っている、偏見?と考えだすと二度ともう口に出せない絶妙なイメージを「ほーらこれだろう」と見せてくれて、なんとも気持ちいいです。飛び出し坊やとか・・・。

GACKTと杏はりりしくてカッコよく、堀田真由や朝日奈央、和久井映見は天然っぽい可愛さがフルに出てるし、アキラ100%はしばらく「この人知ってるけど誰だっけ」と考えてしまうほど普通に埼玉のお父さんだし。・・・でも、ネイティブ関西弁の愛之助&紀香の夫婦+川崎麻世も最高でしたね。(藤原紀香や沢口靖子は、関西弁で話してると演技がうまく感じられる。いつもだいぶ無理して標準語を話してるんだろうか)

さあこれで終わりなのか次があるのか。これ九州ネタでも作れるけど、埼玉や滋賀ほど面白く作るのは難しそうだな。大分vs佐賀なんて誰が見る?(←自虐)