映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

平山秀幸監督「やじきた道中 てれすこ」315本目

2007年作品。

いやぁ、全然期待してなかったけど面白かった。
落語の人なつこい感じが全編を通じて流れていて、なじみの寄席でくつろいでいるような気分になりました。

有名な俳優さんがたくさん出てるけど、たとえば中村勘三郎柄本明小泉今日子は、この映画の前からよく共演してる人たちではないはず。それがまるでご近所さんのようにごった煮になっているのが愉快です。

てれすこ」って何だよ!…ばかばかしいけど、つい笑ってしまうこういう感じが、日本のムラ社会的な笑いなんだと思います。

冒頭の、使用人と心中しそこなう老婆は、淡路恵子だったのか!あの年にして色恋ごととは、さすが!(笑)