命がけでレースに挑む男の人たちの気持ちは、正直よくわからないのですが、全く違うタイプのジェームス・ハントとニキ・ラウダのライバル心と友情が素晴らしかったです。いい映画やねぇ。
方や、見かけにまったく頓着せず、ひたすらマシンの調整と運転技術の研究に没頭するオタク的レーサー。
方や、女性も車も欲望のまま。自分が快く思うところへ徹底して向かっていくプレイボーイ。
この二人が気が合うとは一見考えられないけど、じつは他人からどう見られるかを気にしないで、徹底的に自分の道を行こうとするところがよく似ているのです。二人とも(モデルとなった当人たちも)笑顔がほんとうに澄み切ってますね!
大雨のなかのレースに突き進んでいく心情って、勝ち目のない戦争を続けるのと同じような気がする。決行を決める人は痛くもかゆくもなくて、命をかけなければいけないのは現場の人間。こういう危険すぎる判断だけは、なくなってほしいと思います…。スポーツなんだから。