1970年のアメリカ映画。
うーむ。どこから突っ込み始めよう。
昔アメリカで”ハードボイルド”って呼ばれていた価値観は、2016年の日本でいう”コミュ障”の”中2病”なのか?
冒頭から猫にからまれてうれしそうなフィリプ・マーロウ探偵は、夜中にもかかわらず、キャットフードを切らしたのでまずお手製フードをいそいそと調整してみる。猫が食べないので車を走らせ、24時間営業のスーパーでお気に入りの猫缶を探すけど売り切れ。帰ってきて彼は、お気に入りフードの空き缶にそれを詰め替えて、そこから猫に与えるという小芝居をして猫のご機嫌を取ろうとする。途中、隣に住んでる半裸のヨガ女集団には目もくれない。…猫好きの中二なら当然でしょう、半裸の変な女の人たちコワイと思うだろうから。…これを、セクシーなヌードの女性たちなど下らない、俺は自分の道を行くんだ、ハードボイルドって渋い男らしい…と感じたのが1970年のアメリカの感性なんだろうかなぁ。
友達を信じて、裏切られると逆ギレする。(※過ちも含めて友達を愛する、という寛容性はこの世界では重要視されない)それがハードボイルド。健さんの世界にも通じるところがあるなぁ。
なんだかコメディにも見える作品でしたが、個人的にはアイリーン役のニーナ・ヴァン・パラントのイギリス英語的発音がチャーミングだなぁと思いましが。