映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-03-02から1日間の記事一覧

中平康監督「狂った果実」272本目

1956年作品。面白かった。 “太陽族”っていうのは、何だったんでしょう? 裕福で育ちもいい若者たちが、お坊ちゃんらしく気ままに贅沢に遊び、おそらくその後はみんな落ち着いて会社の重役や一流俳優になったりしたのだろうな、と思います。本当に踏み外して…

春原政久監督「三等重役」271本目

1952年作品。会社映画ですが、社長を演じるのは河村黎吉という役者さん。この映画が遺作だそうです。森繁久彌はまだ人事課長です。人気小説の映画化だそうですが、かなり面白かった。エピソードのひとつひとつが、現実にはここまではやらないだろう!という…