映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-06-19から1日間の記事一覧

ミシェル・フランコ 監督「或る終焉」2590本目

<ネタバレあります> どう捉えるか、難しい映画だな。こういう映画は観るものによって解釈が分かれるんだろう。原題は「Chronic」慢性的。邦題は監督の意思と無関係だと思うので、この映画を「Chronic」と名付けた監督の気持ちを推し量ってみよう。 慢性的…

イザベル・コイシェ監督「あなたになら言える秘密のこと」 2589本目

陰のある金髪の女性。地味な工場の仕事を、不必要なほどまじめにこなす彼女。4年間無遅刻無欠勤で、山のように買いだめた石鹸で何度も何度も手を洗う彼女。この役を演じているサラ・ポーリーは同じ監督の「死ぬまでにしたい10のこと」の彼女だ。無理にでも休…