映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

リュック・ジャケ監督「きつねと私の12カ月」116本目

2007年のフランス作品。
山の中で暮らす少女が野生のキツネに心ひかれ、少しずつ仲良くなっていくのだが、愛するあまり人間の生活に引き込もうとしてしまい、悲劇が起こる・・・というストーリー。

「愛する者を自分のために縛ってはいけない、ありのままの自然な姿のまま少し離れてみているのがいい」ということを伝えるための展開や表現の仕方が、フランスの場合どうなるのか?
ショッキングな場面もあります。でも大げさなところはまったくなく、どこにでもいるような普通のかわいらしい女の子が、自然に学んでいく流れになっています。「・・・してはいけない」という教訓と同じくらい、自然の美しさ、野生のままのきつねの美しさを実感させてくれる映像でした。
フランスでは大ヒットした作品だそうです。以上。