映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ルネ・クレール監督「自由を我等に」436本目

「自由を我等に」というのは、監獄からシャバへ!工場から人間的な職場へ!警察から逃れて!…等、いろんな自由を意味してるようですね。

要領のいいルイのふてぶてしさや明るさ、気弱なエミールのやさしさやデリケートさがそれぞれ際立って楽しいです。典型的なでこぼこコンビのコメディの部分もあり、社会風刺もあり、いろんな楽しみのある映画になっています。

広いところで小さい人影がたくさん行き来するという場面がけっこうあって、印象的です。むかーしの映画ってそういうの多いような。キリコの絵みたいな不思議なヨーロッパの風景ってかんじで、好きです。

ただ、この映画がすっごくいい!というポイントは見つけられませんでした。他の人のコメントも読んでみよう。