まいったなぁ。
私イギリス大好きなんだけど、この映画ってすっごくイギリスっぽいんだけど、なんかダメな映画だなぁ。
「オースティン・パワーズ」のような映画を作ろうとしてちょっと失敗しちゃったみたいな。
イギリスって普段がガチガチにお堅いから、こういうむちゃくちゃでハチャメチャな映画が楽しめるのかな。
あるいは私たちはアメリカ風の派手でわかりやすい笑いに慣れ過ぎてしまったのかしら。
これが年末年始の、たとえば「ガキの使いスペシャル」として放送されたんだったら、けっこう楽しいかもしれない。30分置きくらいに、スタジオコーナーがあったり、違う番組が挟まれたりして、飽きないように作られていたら。
逆に、日本の内輪ウケっぽいお笑い番組は、きっと他の国では受けないんだろうし。
そうはいっても私はピーター・セラーズがとても好きで、オーソンウェルズもいいし、やけに声量のあるテーマ音楽の歌手はバートバカラックだし、カジノのドレスはギラロッシュだし、ウディアレンは若い頃からやっぱりイヤラシイし、確かにジャンポール・ベルモントも出てた!
まあ、ダニエル…クレイグの「カジノ・ロワイヤル」とは比べてみるものではないですね。全く別の、イギリス的特殊コメディ映画でした。