映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョナサン・カプラン 監督「レベルポイント」1304本目

1978年の作品。
上映当時、ファンだったチープ・トリックの音楽が多数使われていると聞いて、地元の映画館にはかからなかったので都会に旅行した時に父親に連れて行ってもらいました。
こんな不良どもが世間に反抗する映画を一緒に並んで見て、父は一体何を思ったでしょう(笑)
回想してみたくて、40年近くたった今、もう一度この映画を見てみたというわけです。

今も元気にがんばるマット・ディロンが主役級のワルい小僧役。
それ以外のキャストは、その後のフィルムグラフィが空白の人が多いなぁ。
主役のカール君が恋する、中学生を演じたパメラ・ルドウィクのやけにセクシーな雰囲気は、当時私もドキドキしました。

仲間を利用する本当のワルがいたり、不良とみると否応なしに叩きのめす警察や先生たちがいたり。
LSDをやりすぎてるヤク中の男の子が、ハリポタのロンみたいなあどけない子供だったり。
空気銃や本物の銃やライフルを彼らがやすやすと家から持ち出していたり。
いっさい有色人種のいない、アメリカのどこかのこんな街って、きっと実在するんだろうなぁ。
40年たっても、あまり変わらないのかもしれないな。