映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

オットー・プレミンジャー 監督「帰らざる河」1468本目

1954年の作品。
これ見てなかったのかな私。(あんまり覚えてない)
感動の名作!とかではなく、スリルとセクシーたっぷりの娯楽作でした。
川下りアドベンチャーのところは、今作ればもっとリアルでドキドキな画面を作れるんだろうけど、水がバシャバシャかかるこの生々しさがいいです。
Politicallyには、いわゆる”インディアン”たちが大した理由もなくひたすら襲ってくる感じが今ならありえないけど、アメリカの一般常識の歴史をひもとく上で興味深くもあります。

ロバート・ミッチャムマリリン・モンローが共演してたっていう時系列も、私には興味深かったです。
ミッチャム37歳モンロー28歳なので、共演しても全然おかしくない同時代の人たちなんだけど。なんでこう意外性が感じられるんだろう?ジャンルが違うからかな。ミッチャムはサスペンス入ったハードボイルド、モンローはセクシーコメディが本流っていうイメージがあるのかな。

ともあれ、見ておくべき作品だと思います。