映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ヨールン・ドンネル 監督「ファブリックの女王」2688本目

マーケティング的には、タイトルに「マリメッコ」を入れたほうがいいと思うけど、NG出たのかな?まさかね。

マリメッコって確かに、他のどの生地よりセンスが鋭くて素敵なんだけど、びっくりするくらい高い。綿の布を縫っただけ、って意識があるからそう感じるのかな。ヘルシンキのブティックに行ったときも、迷いに迷って結局何も買えなかった。フィンレイソンやIttalaはたくさん買い込んだんだけどな。(←それはアウトレットに行く時間があったからだ)

だけど女性らしくて華やかで優しいイメージがあったので、これほど強くて鋭敏な女性が創始者だというのはちょっと驚愕です。ファッションの世界ってデザイナーの素顔が一般人から完全に隠されてるので、ドキュメンタリーがとても面白い。

美ってなんなんでしょうね。そのために何かを犠牲にするなんて、命や家族でもあるまいし、それほど大事なものかって気もする。だけど人は美のために狂おしくなる。神様がこの混とんとした地上を見下ろしてたら、人間って不思議だなーって思うかも。だって鳥や花や動物はそんなにがんばらなくても、みんなあんなに美しいんだもん。

 

といういろんな発見がありました。面白かった。

ファブリックの女王(字幕版)

ファブリックの女王(字幕版)

  • 発売日: 2017/02/16
  • メディア: Prime Video