映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

鈴木清順監督「陽炎座」2970本目

これもずっと見たかった。癖のある役者さんがたくさん出てますね~。最初に流れるキャストの名前を見てると期待がふくらみます。しかし長いな。そして難解。でも難解な映画って好きですよ、監督の大妄想世界という感じがして。妄想こそ個性。

若き劇作家がパトロンの罠にかかって、彼の女たちと心中する道行へといざなわれる…というのがストーリーだけど、ミュージックビデオみたいに、考えずに映像美術を楽しむ作品だと思います。綺麗だし、血が流れてもおどろおどろしくなくて耽美的。今なら蜷川実花の映画とかと同じジャンルといってもいいかも。

つづいて「夢二」も見てみよう。

陽炎座

陽炎座

  • 発売日: 2015/04/15
  • メディア: Prime Video