映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フランソワ・オゾン監督「しあわせの雨傘」3440本目

原題は「飾り壺」の意味のフランス語。”しあわせの雨傘”とはだいぶ違うよな・・・何十年ドヌーヴに「シェルブール」を負わせ続けるのか。(確かに傘会社の話だけど)

ドヌーヴが、夫に代わって経営の才覚を表すのはいいんだけど、それまで長年、飾り壺として従順な主婦をやってきたっていうのがピンとこないですね。フランソワ・オゾン監督なのに、毒が少ない。才覚を現した後もどんでん返しがあったりして、一筋縄ではいかなくて、面白い映画だったけど、どんでん返し後のストーリーはいまひとつ納得感が少なかったです。

しあわせの雨傘 (字幕版)

しあわせの雨傘 (字幕版)

  • カトリーヌ・ドヌーヴ
Amazon