映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ハル・ハートリー監督「ネッド・ライフル」3574本目

サイモンが年とった。1997年の「ヘンリー・フール」から17年後の2014年の作品だからな。

ヘンリーとフェイの息子ネッドが、馴染みの牧師に感化されて敬虔に生きようとする、というのも、どこか想像通りでみょうに安心感がある。ネッドにつきまとう、賢そうだけどちょっと壊れててちょっとエロい女性スーザンが、この3部作完結作の最重要人物。

愛と敵意は紙一重。表情に感情が出てこないネッドと違って、スーザンは体全体で演技します。この女優さん、オーブリー・プラザっていうのか。印象強いなぁ。この個性を最大に生かせるような作品がそうあると思えない・・・あるとしたらホラーか・・・「チャイルドプレイ」に出てるようだけど、あの映画ではどうだったんだろう。

13歳でおっさんと恋をして、一生追っかけ続けるという人生も、あるのかもなぁと妙に納得しました。

ネッド・ライフル

ネッド・ライフル

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