映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ハル・ハートリー監督「フェイ・グリム」3573本目

「ヘンリー・フール」の登場人物を使って別の作品を映画化したのかな?と思うくらいトーンが違う。サイモンもフェイも、なかなか登場しないヘンリー・フールも、あたまいい人たちみたいになってて、彼らが愛する怠惰な日常じゃなくて、国家の大義のために命を張っている。まぁパロディなんだろうけど、「レオン」に影響を受けたか、「スパイの妻」に影響を与えたか、そういうスパイアクション映画の一種になってしまっています。そうやって演技してると、フェイは知的な美しきスパイに見えてくるし、サイモンはインテリに見えてくるから面白い。

でもやっぱり、ヘンリーが書いた「告白」はただの駄文で、周囲の勘違いに巻き込まれただけ、というほうが私好みだったかも~~。

でも、続編いきます。

フェイ・グリム(字幕版)

フェイ・グリム(字幕版)

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