めくるめく魔夜峰央の世界。ビジュアル系とか宝塚とか、もっというと歌舞伎や戦隊ものアニメにも通じる”不自然さの”が体質的に嫌いな人は、はなから見ないほうが良い。この世界に異常に親和性の高いGACKTと、何にでもなりきれる天才二階堂ふみがいれば、すでに画面は完成したも同然。よく見るとパタリロもいるじゃないですか。
この東京vs埼玉という一方的な愛憎関係が、九州から出てきた私には昔から何言ってんのかさっぱりわからないのですが、世界を見渡すと同じようなところだらけ。ニューヨークvsニュージャジー、イングランドvsスコットランドetc…田舎のネズミと都会のネズミっていう童話もありましたね。だからいいんじゃないですか?(東京生まれの人に言わせると九州は田舎ですらなく「地の果て」だそうです。この井戸の中の蛙が!おっと本音が)
こんなどうでもいいことをグダグダ言う人たちを、笑いいさめる映画でもあるんじゃないですかね。こんなおバカ映画で、力の限り真剣に演技をするGACKTや二階堂ふみを見ていると、その真摯さがすがすがしいのでした。
できることなら、この映画のエキストラに出たかったなぁ~
あー疲れた。