映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2015-09-06から1日間の記事一覧

廣末哲万 監督「14歳」1111本目

かつての14歳といまの14歳が交錯するテーマには共感するけど、ちょっと間が多すぎて集中力が続かなかった。役者さんたちがあざとくないのは心地よいんだけど、あまりに棒読みで。 結局、14歳がどういう想いなのかというイメージが湧くところまでたどり…

李相日監督「BORDER LINE」1110本目

「悪人」で大いに感動した李相日監督の、初期の作品。 ちょっと構成が複雑で、すぐ筋を見失ってしまって、解説を読みながら見ました。 父を殺した、父が殺された、父が死んだ、といった言葉を、本当と嘘を織り交ぜて何人もの人が口にするので、あれ、この子…

黒沢清監督「アカルイミライ」1109本目

他の人たちの感想を読むとおもしろい。 かなり、人によって解釈が違う映画です。 クラゲは「自分」ともいえるし「若者」ともいえる…私にはクラゲが「夢」とか「未来」、キラキラして明るくて強いもの、に見えました。猛毒だし飼うのは面倒だし、死んじゃっ…