映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-04-12から1日間の記事一覧

奥山大史 監督「僕はイエス様が嫌い」2484本目

タイトルで興味をひかれてました。見てみたら、いろんな点でとても興味深い作品でした。 ・まず、娯楽作品として面白かった。 ・イエスの設定が「聖おにいさん」みたいにフラット。(最後なんかまるでモンティパイソンだ)教会に通ってたおじいちゃんのため…

イェジー・スコリモフスキー監督「出発」2483本目

冒頭からクールです。白黒の、黒が多い画面に光る街路灯とヘッドライト。ヨーロッパの巨匠の初期の作品、という尖った趣き。 インチキドライバーは「大人は判ってくれない」のあの少年。どんな大人になるのかと思ったら、こうなってました。破天荒な役柄です…

ブラッド・アンダーソン 監督「マシニスト」2482本目

サスペンス映画でいうところの「サスペンス」部分だけを突き詰めて、どうやったら不穏で怖くてドキドキする作品を作れるか?に徹した映画だと思いました。 冒頭に、クリスチャン・ベール演じるマシニストが何か大きな死体のようなものを海に投げ捨てるシーン…