映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-12-20から1日間の記事一覧

ジャン・ピエール&リュック・ダルデンヌ監督「その手に触れるまで」2773本目

<ネタバレというか、主に結末について語っています> ベルギーに住むアラブ系(に見える)イスラム教徒のアメッド少年は、イスラム原理主義に傾倒しつつある。従兄はすでにジハードで死んでしまったらしい。彼はもともと識字障害があり、よく面倒をみてくれ…

トレイ・エドワード・シュルツ監督「WAVES ウェイブス」2772本目

あー、辛いお話だった。 優れたアスリートだった兄は無理をしすぎて肩がやられてしまい、スポーツができない体になっていた。愛する彼女が妊娠してしまったが、とても育てられるとは思えず中絶を迫ってふられてしまう。アスリートの父は強権的、母は実母では…

ティー・ガーネット監督「妖花」2771本目

マレーネ・ディートリッヒ様の作品をひとつひとつ、辿ってみようと思います。 この作品は第二次大戦間近の1940年に作られ、日本では1949年に公開された作品。ディートリッヒ様39歳、若々しい一方でマダムの貫禄もたっぷりです。ビジュー(フランス語の「宝石…