映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2021-10-18から1日間の記事一覧

イヌーク・シリス・ホーフ 監督「サウンド・オブ・レボリューション グリーンランドの夜明け」3202本目

面白い…なんて面白いんでしょう。1970年代にグリーンランドで初めて現地語でロックのレコードを出した「スミ」というバンドがあった。メンバーにも、ファンや関係者として発言する人たちにも、明らかにモンゴロイド系が多い。スカンジナビア半島やアイスラン…

ユン・ジェギュン 監督「国際市場で逢いましょう」3201本目

小さい頃に聞こえてきてた韓国の歌はチョー・ヨンピルの「釜山港に帰れ」だったのだ。K-POPが世界を席巻して、私まで少女時代や2PMのCDを買ったり、BTSがアメリカで売れたりする時代が来るなんて想像できなかった。でもこの映画は、あの歌そのままの世界なん…

シドニー・ルメット監督「旅立ちの時」3200本目

<結末にふれています> いちばん多感な頃の少年少女が、大人の都合で振り回されて、恋や自分の夢と家族の間で揺れ動く。一見ガサツだけど誰よりも繊細な少年を演じるリヴァー・フェニックスが素晴らしいです。彼女に出発を告げるときに震える口元とか、家族…