1936年作品。トーキーです。
ハロルド・ロイドという喜劇俳優は、キートン、チャップリンと並んで3代喜劇役者と呼ばれたそうです。まんまるい「ロイド眼鏡」の語源ともなった人で、ほんとう〜に一世を風靡していたらしい。
これは彼が43歳のときの作品。原題は「Milky Way」、牛乳屋の青年の話なのでシャレなのですが、ちょっとロマンチックなタイトルです。
マルクス兄弟やチャップリンもそうですが、笑いのタネは、子どもがやるようなイタズラを大人がやることが基本。チャップリンの驚くほどの芸達者や、マルクス兄弟のスピーディな動きに比べると、ゆったりとしたペースです。
キートンは神経質そうで無表情な青年というキャラクターである一方、ロイドはとてもチャーミングなニカ〜っとした笑顔をよく見せます。都会的でひよわで繊細で明るい青年、というキャラクター。多分ほんとうにオシャレな人だったんだろうな。
トーキー初期らしく、全員が大声でがなりたてるように喋るので、ちょっと耳にウルサく感じます。
そんないろんな面白みはあるのですが、あんまりツボには入らなかったな。もう1本あるので、さっそくそっちも見てみます。
リンクは、おすすめの「爆笑コメディ劇場」。私もこれを買って見ました。