映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

橋本一監督「探偵はBARにいる」321本目

タイトルがそそられるけど、ハードボイルドでも本格推理ものでもないし、「濱マイク」みたいなスタイリッシュさもないです。雪の中の探偵というおもしろみ、大泉洋の魅力、ちょっと昭和のにおいのする設定、などが味を出してるけど、全体としてはテレビの週末スペシャルドラマのようでした。ちょっと期待しすぎたかも。

なにしろストーリーが、あまりにもありきたり過ぎます。それはそれでもいいんだけど、小雪が出てきたとたん結末がわかった、その後をどう見せるかが勝負。

田口トモロヲと、まさかの高嶋政伸(笑顔が怖いド悪党)が素敵でした。