映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

森義隆 監督「宇宙兄弟」673本目

意外な面白さ。
人気マンガだということは知ってたけど、人間ドラマだったんだねぇ。
かつ、人類の永遠の夢「宇宙」に向って行く、青年たちのドラマ。いまどき、こんな真っ当なマンガが人気あったりもするんですね。

超絶技巧の「ゼロ・グラビティ」を見たばかりだけど、この映画も十分ドラマチックです。
宇宙にはぞっとする怖さと、ぞくぞくする美しさが共存してます。
これ以上”日本人すごい”とか”日本の技術すごい”とか、コンテクストにばかり頼る演出があったらしらけるところだけど、描き方が素直でよかったです。

小栗旬は、一見普通の男の子みたいなんだけど、太陽みたいなパワーを持っていて、前向きで強い。
何なんでしょうね、彼のこのパワーは。
岡田将生は、この役には不必要に美しくて線が細いけど、それでもいいのかな。

3年前に、フロリダにスペースシャトルの打ち上げを見に行ったことを思い出す…
というか、1週間滞在したのに延期延期で打ち上がらなかったことを…。(つい恨み言が)