映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

安藤モモ子監督「0.5ミリ」1033本目

面白かったー。3時間半あっという間。
エピソードの1つ1つが、普通なら「ありえない!」と思いそうなんだけど、ここまでアケスケに人間の裸の部分を見せつけられると、当たり前に思えてきます。年をとると変わるんじゃなくて1枚1枚何かが剥がれて、隠していたものが現れてくる。

介護ということを美しくも汚くも描かず、家事のひとつだからあたりまえでしょ、という風なのがいい。
いろんな事件を不幸のように描かないのがいい。
反戦色がかなり強すぎるのと、結末があまりにもオチがなくてぼわーっとしてるのが、マイナスといえばマイナスな気もします。

みんなこの映画好きだろうな。私も好きです。介護の仕事をして、いろんなアケスケな人たちとアケスケな生活を送りたい。などと思ってしまいました。