レンタルDVDが安くなってたときに、かなりランダムな感じで借りた中の一枚。
タイトルが”なんとなく怖い映画っぽい”と思ってたけど、始まったらいきなりの荒野、おめでたい感じのミュージック。大草原の小さな家か?・・・そうか、このタイトル「燃え上がるサドル」のサドルは馬の鞍のことじゃないか。なんで”もっとも苦手分野”の西部劇なんか借りてしまったんだろう・・・いや、メル・ブルックスといえばコメディ。これはもしや「サボテン・ブラザーズ」の仲間?「ヘイトフル・エイト」に黒人のカウボーイが登場するのが新しい!と思ったけど、1974年に黒人保安官の出てくるパロディ西部劇があったんですね。
マレーネ・ディートリッヒ様のパロディは相当低レベル(笑)で、いつまでたっても「ウェルカム」がドイツ語の「willkommen」としか言えないし、セクシーというより怠惰なだけだし。本人まだこの公開時ご存命だよ〜、と思ったけど、多分知ってても笑ってくれたことでしょう。
主役の二人もいいけど、メル・ブルックス自身の演技がまた最高ですね。やたらと人種差別ネタが出てくるこの監督は第二次大戦前からのユダヤ系移民。アメリカって・・・こういう映画が作れちゃってヒットするところだけは本当に好きだわ。
最後のオチは、メタっていうんですかね?劇中も「19世紀だからいい加減でいいんだ」っていうセリフがあったりしたし。
この映画の笑いってジョージ・マーティンとか、サタデー・ナイト・ライブを思わせるなーと思ったけど、監督本人がこの番組の制作陣だったという情報はなさそう。これが1974年制作、サタデー・ナイト・ライブは1975年スタートなので同世代の別の喜劇人って形ですね。近いと思うんだけどなぁ。
こういう笑いが世間を賑わしていた時代って多分すごくいい時代だなぁと思います。
今頃、だけど、メル・ブルックス作品色々と見てみよう。
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