録画して見てみた。冒頭のお遊び部分(寅次郎が見た夢、ってことになってるのか)はジョーズのパロディだそうです。
この映画は半分くらいまで、浮浪者のように見えた宇野重吉が中心に進んでいて、(ふーん、おっさんがマドンナだったこともあったのかー知らなかった―)とかとぼけたことを思っていたら、後半になってやっと大地喜和子が登場しました。とっても素直でストレートな可愛い人だなぁ。亡くなったときに彼女の知己の人たちが皆「本当に可愛い破天荒な人だった」と号泣してたのを思い出します。
宇野重吉の宴会に寺尾聡も出てるという親子共演。パパが演じた画伯は横山大観がモデルかな。ちょちょっと描いて7万円って、1976年の日本では大変な金額だったんでしょうね。
寅さんの映画って、金持ちで悪い奴と貧乏でいい奴がいて、寅さんは無学でおっちょこちょいだけどいつも義憤に燃える弱いものの見方として空回りするところが、「半沢直樹」と同じ…これが連綿と令和の世にも連なる日本人の性格なのかな…。