2012年の作品。監督本人が本人のアルター・エゴとして出ているので、誰も憑依されていません(笑)
「それでも恋するバルセロナ」では天然な芸術家を演じたペネロペ・クルスは、今回はコールガール。最近カミングアウトしたエレン・ペイジは女性とのお付き合いの素晴らしさを語っています。彼女の隣の金髪女性、グレタ・ガーウィグに似てるなと思ったら本人でした。「ソーシャル・ネットワーク」の印象が強いジェシー・アイゼンバーグ、大物感の強いアレック・ボールドウィンは父親でもないのに彼のお目付け役みたいな役どころ、そして”イタリア一有名な一般人”にロベルト・ベニーニ。ステージでシャワーに入ったまま歌わされるオペラ歌手、ファビオ・アルミリアート(笑)。
もう登場人物が多すぎて頭が混乱して大変…
映画俳優に出会った女性が口説かれて…っていう成り行きは最近「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」で見たっけ。シャワー中だけ美声になる娘の婚約者のパパを、その状態のまま舞台に立たせるウディ・アレン舞台監督…外国でたまたま見たオペラで、古典を「なぜそうなる?」というような現代的な設定に置き換えてる斬新すぎる演出にびっくりしたけど、そういうのを皮肉ってるのかな。皮肉といえば、一般人ロベルト・ベニーニがある日とつぜん「有名人」とみなされて下にも置かない扱いをされるようになるのも、実にひねくれてます。
まー忙しい映画だったなぁ、でもコント集って感じですごく笑った。