映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ミケル・ノルガード 監督「特捜部Q 檻の中の女」3523本目

北欧に太陽はないのか。とか言いたくなるくらい、ひたすら暗い画面。デンマークとノルウェーを舞台に、地元出身の刑事とイスラム系の記録係が独自捜査を続けて真実にたどりつく、というシリーズの第一弾。だいたいどれも、陰鬱な積年の怨恨が動機だし殺害方法も残酷。でも見てるうちにすぐに、この陰鬱さを楽しめるようになるのが不思議だ。小説を読んでると陰鬱さに滅入るんだけど、映画だと大丈夫。(アーナルデュル・インドリタソンとか何冊か読んだ)これって文章から広げる自分の想像力が陰湿すぎるってことかな・・・

1作目は、陰鬱だけどはみだし刑事たちが記録室で見つけた未解決事件を苦労しながら解いていくのが面白くて、さっそく2作目も見てみようと思います。(テーマは昔のドラマ「ケイゾク」だよね)

特捜部Q 檻の中の女(字幕版)

特捜部Q 檻の中の女(字幕版)

  • ニコライ・リー・コス
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