映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デヴィッド・イェーツ 監督「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」3681本目

全部一気に見たので、ここまでのストーリーは今までになく把握できています。ちょっと前まで、キュートな魔法道具が出てこない~などとグダグダ言っていた幼稚な私でしたが、さすがに今はこの悪のはびこる世界に夢中になっています。ここに来て、まだうら若い3人の肩に全世界がのしかかって重苦しい。

冒頭の黒髪長髪のスネイプでない男性はビル・ナイだ。彼は魔法大臣のあとがまなのね。ちょっと異様だけど、こんな魔法使いも英国にはいるんだろう。

ちょっと不思議な女の子ルーナの父もちょっとなんか変。演じたリス・エヴァンスはけっこうたくさんの映画に出てるんだな。

3人がシャフツベリー・アヴェニューの普通のぱっとしないカフェに出現する場面、ちょっといい感じ。そこだけ現実のようで。

久々に再登場したドビー、彼にも真心があったことを世に示して行ってしまいます。ひたすらいじめられて性格がねじ曲がってしまったけど、正しく育ってきたらもっと良い人生があったのか・・・。

ヴォルデモードと闘う運命をもって生まれてきた少年、という設定は日本のジュブナイル向けヒーローマンガ的にだけど、それが終盤に明確になるところが違う。

シリーズ当初の夢の世界(ちょっとスパイシーだけど)とは別のシリーズのように、無彩色の暗い世界、いよいよ次が最終話です。