映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デヴィッド・イェーツ監督「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」3680本目

バカ正直に全作見直すシリーズ。どうも一つ前あたりから、私が勝手に感じていた”ハリポタ・マジック”、キラキラとして胸躍る世界から遠ざかってきたような気がします。多分私は魔法グッズ大好きな幼児の精神年齢から成長してないのかもしれません。

今回注目のキャラはまず、ピンク大好きアンブリッジ女史。全部ピンク色の、彼女のキャラクターのティーセットとかもワーナースタジオで売られてたけど、グリフィンドールのローブ一式を着込んだ若い女子グループは「かわいい・・・でも微妙・・・」って言いながらスルーしてたっけ。この映画でアンブリッジ先生は小物感あふれる意地悪をしまくったあとで退場していきますが、私は演じたイメルダ・スタウントンがたくさん賞を取った「ヴェラ・ドレイク」が見たくなりました。

英国映画の妖怪的女性キャラでおなじみのヘレナ・ボナム・カーターがとうとう登場するけど、ティム・バートン作品じゃないんだから、もう少しだけ抑えて演技してくれてもいいんだけどなぁ。

シリウス・ブラック=ゲイリー・オールドマンも、わりとあっさりと消えてしまいます。もう少しヒーロー的な見せ場がほしかったです。