映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デヴィッド・イェーツ 監督「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」3682本目

最終章なのでもう画面ほぼ真っ黒です。光がない、光が。だから色味もない。

ハリーが貫録をつけて、闇に一人で立ち向かう迫力を見せます。

結末を知っていてもなお、スネイプ先生の腹の底が見えない演技に戸惑います。悪に堕ちた他の魔法使いのような腹黒さを感じさせず、でも善もまったく感じさせない。

ぼーっとしてたネヴィルが大人になってて、誰だかわからなかったわ。それでも彼が登場すると、画面がすこし和む・・・。

杖の持ち主・・・意外と抜けてるラスボス。抜けてるけどなかなかしぶとい。

戦いが終わり、19年後の彼らを見ると、どうしても「この子たちはどうなったのよ?」って気持ちになりますね。そして「呪いの子」が生まれると。しかしタイムリープは、やりすぎるとちょっと収拾がつかなくなります。「リング」「らせん」etcの果てのように自家中毒に陥ってしまうので、これはどうかなーという気がする・・・。

ここで完全に終わっていたら「ハリポタロス」が強すぎるので、何か出さねばならなかったのかな。ファンビじゃ足りないかな・・・。

ともかく、2回転じっくり味わわせていただきました。すべての関係者の方々に感謝です!