映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

中島哲也監督「パコと魔法の絵本」148本目

2008年作品。

日本版「チャーリーとチョコレート工場」?

中島哲也の映画は、もれなく面白い、予感がする。
パッケージを見た印象で、アニメかと思ってたら実写だった。最近人気の「ミニチュア風写真」みたいにカラフルでおもちゃ箱みたい。

アヤカ・ウィルソンちゃん可愛い!役所広治は何やらせてもうまい。國村隼は・・・「いもたこなんきん」の夫役がピークのいい男役で、この映画ではジュディ・オング好きの金髪のオカマかぁ。土屋アンナはここでも最低でカッコいい。
妻夫木聡のネガティブさも光ります。美形なのに普通の人と同じコンプレックスを持っている感じがある。これを経て「悪人」の彼があるのかな。この監督の映画みんなそうだけど、役者さんがみんななりきっててノリノリで演じてるように感じます。

感想としては、映画っていう夢の世界を丁寧に作り上げたものでした。笑わせるために真剣にジョークを考える、ような感じ。

ただ、タイトルのパコちゃんがちゃんと登場するのが105分の映画中20分過ぎだし、事前知識なしに見始めると、奇抜なキャラクターやきらびやかな背景にまどわされて、ストーリーを追いづらかったです。自宅でDVDで2回見るのが正解。以上。