映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アンヌ・フォンテーヌ 監督「ココ・アヴァン・シャネル」684本目

アメリオドレイ・トトゥがココ・シャネルを演じています。
ファッションには全然詳しくないので、世界を変えるほどの変革を起こしたシャネル創業者が、小さい頃から最高のドレスを着てたんじゃなくて、叩き上げだと知っただけでも驚きでした。

でも、つい朝ドラ「カーネーション」のような、人間ドラマだけでなくファッションの進化もきっちり描いた作品をつい期待してたので、ちょっと物足りないです。
オドレイがはまり役なのかどうかも、なんともわかりません。アメリのイメージが強くて、「黙って笑ってる子」という印象が強いです。じっさいこの映画でも、目を見開いても相手を説得するほどしっかりしゃべるわけではないです。人を丸め込むパワーがないのに、どうやって大成功したのか?という秘密が、わからないままでした。彼女のなかにある魅力のせいなのか、あまり語らない彼女の作るものに、それほどの魅力があったのか。
その辺が知りたくなりました。