映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フレデリック・ワイズマン監督「クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち」3199本目

宝塚みたいなもんかと思って見始めたので、ちょっとびっくりしました。

フランスの女の人ってこんなにキレイなのかー、など戦後の小学生のような感想を書きそうになるくらい(書いた)、ほんとに美しいですね。同じ女性というのもおこがましい、多分違う生き物だと思います。

ダンサーが履いている底の赤い美しいピンヒールは、やっぱりルブタンなんだろうか。

美を極めようという意識を持つ人が洋服を着て舞台に立つのがファッションショーで、肉体の美しさとエロティックな魅力を極めようとする人が立つ舞台がこれなんだろうな。

着衣でリハーサル中の彼女たちは、熟練のダンサーという感じで、セクシーではあってもエロティックという感じはしません。衣装やメイクや美術の力ってすごい。あのダンスの中身はプロフェッショナルです。スタッフたちの議論や、熱く思いを語り合う場面はワイズマン監督らしい映像ですね。

パリには縁がなくて、ここも行ったことないけど、もう行く機会もないだろうなぁ…海外旅行をしない人生がこれからずっと続くような気分…。