映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ティム・バートン監督「ビッグ・アイズ」1045本目

事実は小説よりも奇なり…。
どうしてもマーガレットのほうに肩入れしてしまって、夫の振る舞いにイライラしたり不快になったりしますが、とても面白かったです。

騙されやすい女性画家マーガレットを演じるのはエイミー・アダムス。もっとアクの強い役をやることもあるけど、この映画では10年近くひたすら耐えます。昔の女性はそれが当然だったのかもしれません。
最低な夫を演じるのはクリストフ・ヴァルツ。「ゼロの未来」のあの主役じゃないですか。「おとなのけんか」でケイト・ウィンスレットのまじめくさったヤな感じの夫役。うーむ、性格俳優…。

そして彼女の描くデカ目の子どもたちの、異様で可愛らしい絵たち。
映画を見終わっても、その絵の不思議はまったく解けませんでした。