映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

大根仁 監督「バクマン。」1338本目

大根監督、うまいなぁ。
マンガのマンガっぽさ・・・キャッチーでポップで記号的で二次元的で、かわいくて怖くて、架空っぽくて。そういうものをたっぷりまぶして、ちょっとワクワクできる感じの映像になってます。

主人公が可愛い佐藤健神木隆之介 、むかつくライバルが染谷将太っていうキャスティングもおいしい。
叔父のマンガ家がクドカンなのも愉快。
面白いマンガみたいに楽しめる映画、だけど、たぶんマンガにはあったトキメキとか感動とかも、圧縮されちゃったかな?

でも実に面白い。さすが大根監督・・・の前に、さすが大場つぐみ&小畑健。マンガだから、というしばりなんて何もないと思う。テレビドラマでも映画でも、アイデアと技術とセンスと根性・・そういうもので造られるのは同じ。

マンガって楽しい、という気持ちがちょっとよみがえってきたかも。