この世界の人たちはどうしてこんなに、豊穣を愛するんだろう。大勢の人たちが笑いながら交わりあっている、着飾ってライトを浴びて歌い踊っている、というような。寂しさの裏返しなのかな?そんなに寂しいの?
裸になって、体じゅうの穴という穴をカメラの前に、全世界の人たちの前に、さらけ出す。気持ち良さも気持ち悪さも。さらけ出すのが終わったあと、もう何も残っていないように感じたりしないのかな。それとも、全部出し切ってもどんどんエネルギーや生きる力が湧き出してくるのかな。
この映画を見てる人たちのほとんどは、さらけ出すことに違和感とか恐れを持ってる。出し惜しみをしている。何回か生まれ変わったら、もう恐れるものがなくなって、穴という穴までさらけ出しても恥ずかしくない、大きな心の持ち主になれるのかな。
それともずっと別世界のままなのかな。