映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

モーリス・デッカーズ監督「ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た」3169本目

世界一のレストラン、か…。憧れる気もするけど、ナイフとフォークも箸も上手に使えなくてマナーも適当だし、だいいち最高の味の最高さなんて私には多分わからないんだろうな。そんなすごい店が東京に一時開店してたことも知りませんでした。多分、お客さんは「金に糸目は付けない」人たちだったんだろうな。(過去の情報をググったら税サービス込で食事だけで一人4.9万、ワインペアリングつきで7.9万円くらいでした)

しかし店を閉めてスタッフ全員、50人で世界中に出かけるって面白いなぁ。まさか世界最高のレストランが、行かなくてもあっちから来てくれるなんて。映画の中でも言っているように、食材や調理環境がかなり違うから相当大変だろうに。

小さいキウイや生のシマエビはともかく、あん肝「節」とか、木のオイルとか花びらとか、食材と認識してなかったものも多くて、やっぱり味が想像できないものばっかりだったな…。でも、創意工夫の苦労がすごかった。芸術の一形態として、ここまで極端な「食」があってもいいと思う。

原題が「エビの上にアリ」ってのがわりと強烈だけど実際そういうの出してるし。白子のことをspermって言ってて、それだとあんまり食べたくないなと思った…(元々白子好きじゃないし)

築地らしき魚市場を案内してたの、山本益弘だったな…。