映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウディ・アレン監督「ラジオ・デイズ」275本目

1987年作品。

これは面白い。そして幸せな気持ちになれます。
ウディ・アレンって自分としては微妙(合わないかな?)だと思ってたけど、これは都会的なユーモアたっぷりの、夢のあるいい映画でした。

ちょっと昔が舞台なので、時代劇と同じでむしろ古さを感じさせないのですが、ミア・ファローがやけに若い・・・と思ったら1987年作品でした。

理想の結婚相手を探し続ける独身の姉妹・・・は、ダイアン・キートンか。「ミスター・グッドバーを探して」とか「アニー・ホール」のチャーミングな彼女を思い出します。

ところどころで流れたり言及される、カルメンミランダの歌声もステキ。彼女は本当にエンターテイメントに徹して人を楽しませた人だなぁ。

火星人の乗った円盤が多数襲来!っていうラジオニュースは、たしかエイプリルフールか何かのネタとして放送したら真に受けた人がたくさんいて大騒ぎ・・・っていう事実(もはや史実)ですよね?シャーリーテンプルらしき子どもとか、ユダヤの風習とか、アメリカの普通の人の常識があったほうが10倍くらい楽しめそうだけど、いちいち解説してもらうのは野暮なのでいいです。

もう少しウディ・アレン見てみようかな・・・。「カイロの紫のバラ」も多分見てないし。
とにかくこの映画はいいです。好きな人と幸せな気持ちになりたいときとかにオススメ。